チームスピリットの開発用サーバーへの不正アクセス

カテゴリ
不正アクセス
目次
  1. 経緯
  2. 影響範囲
  3. 対応と現状
  4. 未公表の事項
  5. 出典
  6. 更新記録

チームスピリットの2026年11月6日の発表によると、第三者がソフトウェア開発用サーバーに不正ログインし、保管されていた認証情報でクラウド環境からデータを取得したことを10月27日に確認した⁠[1]。流出した個人情報等は、「TeamSpirit」の顧客(過去の契約を含む)の担当者・利用ユーザー、資料請求や問い合わせをした人、従業員(退職者を含む)のもので、確認できた範囲で重複を除き28,824件である⁠[1]。

経緯

チームスピリットの発表によると、不正ログインとデータの取得を確認したその日のうちに、サーバーを停止して外部からの接続経路を遮断した⁠[1]。その後は外部のセキュリティ専門機関の支援を受け、弁護士とも連携して調査を進めている⁠[1]。

原因についてチームスピリットは、未知の脆弱性によるものではなく、開発用に運用していたサーバーで設定と情報管理の不備が重なって起きたと説明した⁠[1]。不正アクセスの手法などの詳細は、模倣攻撃を防ぐ観点から公表を差し控えるとした⁠[1]。

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影響範囲

チームスピリットの沿革では、「TeamSpirit」のサービスの提供開始は2012年4月である⁠[2]。2024年12月の発表では、「チームスピリット」をはじめとする提供サービスの導入企業数が、2024年11月末で2,000社55万ユーザーを突破した⁠[3]。

表1:流出した情報の区分と項目
区分項目資料
「TeamSpirit」を契約している、または過去に契約していた顧客の一部担当者・利用ユーザーの氏名、メールアドレス、ログインID、チームスピリットが管理する識別番号・アカウント情報⁠[1]
「TeamSpirit」を契約している、または過去に契約していた顧客の一部問い合わせ・依頼の記録の一部、顧客企業の従業員の勤怠記録の一部、企業に関する情報(契約や利用環境に関する情報の一部を含む)⁠[1]
資料請求、問い合わせ、セミナーへの申し込み等をした人の一部チームスピリットが管理する識別番号、企業に関する情報(会社名等)⁠[1]
従業員と退職者氏名、社員番号、業務用メールアドレス、入社日・退職日、誕生日(月・日)、社内システムのユーザー名・ID・アカウント情報、業務管理システムの記録⁠[1]

項目は対象者によって異なり、流出した情報には要配慮個人情報35件が含まれていた⁠[1]。流出した勤怠記録は、サービスの本番環境とは別に、サービスの提供・維持を目的としてチームスピリットの管理下の環境で保管していたものである⁠[1]。

チームスピリットは発表の段階で、顧客が「TeamSpirit」のサービス上で運用している勤怠・工数等のデータへの不正アクセスは確認されていないと説明した⁠[1]。流出した情報の不正利用や、外部のウェブサイト・SNS等での公開といった二次被害も確認されていない⁠[1]。

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対応と現状

チームスピリットは11月6日の発表で、サーバーの停止と接続経路の遮断のほか、措置の状況を項目ごとに挙げた⁠[1]。

  • 流出が疑われる認証情報の無効化(概ね完了)⁠[1]
  • 外部のセキュリティ専門機関によるセキュリティ対策支援(実施中)⁠[1]
  • 個人情報保護委員会への報告(10月30日付けで完了)⁠[1]
  • 対象者への個別の連絡(11月6日から順次実施)⁠[1]

個別の連絡では、対象者ごとに流出した項目を伝える⁠[1]。連絡先を確認できない人には、発表をもって個別の連絡に代えるとした⁠[1]。

発表では、流出した情報を悪用してチームスピリットやその従業員を装った不審なメール、電話、SMS等が届くおそれがある⁠[1]。チームスピリットは、心当たりのない連絡にあるURLのクリック、添付ファイルの開封、ID・パスワード等の入力をせず、メッセージを削除するよう求めた⁠[1]。メールや電話でパスワード等の認証情報を尋ねることはないとも説明した⁠[1]。再発防止策は、セキュリティ管理体制の強化、開発環境の再構築、監視体制の強化を中心に検討している⁠[1]。

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未公表の事項

  • 開発用サーバーの設定と情報管理の不備の具体的な内容
  • 区分ごとの件数の内訳と、影響を受けた顧客企業の数
  • データを取得されたクラウド環境の種類
  • 攻撃者
  • 具体的な再発防止策(チームスピリットは、調査結果を踏まえて策定し、改めて知らせるとした⁠[1])

出典

当事者

背景資料

更新記録

  • 2026年11月8日:公開した。

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