LINE PC版(Windows版)のインストーラのDLL読み込みの脆弱性
JVNの2026年8月10日の公表によると、LINEヤフーが提供するLINE PC版(Windows版)の26.4.0より前のバージョンのインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在する[2]。インストーラを起動したユーザの権限で、任意のコードが実行される可能性がある[2]。脆弱性を修正したバージョン26.4.0がリリースされている[2]。
脆弱性の内容
LINEヤフーのセキュリティアドバイザリによると、LINE for WindowsのインストーラLineInst.exeは、Msftedit.dllを安全なDLL検索パスを設定しないまま相対パスで読み込む[1]。インストーラのディレクトリに置かれた悪意のあるDLLが、System32にある正規のDLLより先に読み込まれうる〔注1〕[1]。
JVNは、CVSSの評価で、細工されたDLLをインストーラと同じディレクトリに置いてインストーラを起動するよう、ユーザが誘導される状況を想定した[2]。脆弱性は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づいて報告者がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行った[2]。
| 項目 | 値 | 資料 |
|---|---|---|
| CVE | CVE-2026-13133(割り当てはCNAのLY Corporation) | [3] |
| CWE | ファイル検索パスの制御不備(CWE-427) | [2] |
| CVSS v4.0の基本値 | 8.4(LINEヤフー、JVN) | [1、2] |
| CVSS v3.0の基本値 | 7.8(JVN) | [2] |
| NVDの記録のCVSS v4.0 | dl_cve@linecorp.comによるSecondaryの評価で、userInteractionはACTIVE | [4] |
| 悪用の状況(CISA ADPのSSVC) | Exploitation none、Automatable no、Technical Impact total | [3] |
時系列
修正と回避策
LINEヤフーはセキュリティアドバイザリで、LINEを最新版に更新するよう求めた[1]。JVNは対策の項に、製品をインストールする際は最新版のインストーラを使用するよう記した[2]。
窓の杜の8月12日の記事によると、執筆時の最新版はv26.4.0.3944だった[5]。
未公表の事項
- 修正版のリリース日
- 脆弱性が入り込んだ時期と経緯
- 影響を受けるバージョンの利用者数
- インストール済みのLINE PC版(Windows版)への影響
注
出典
当事者
- [1]LINEヤフー株式会社『CVE-2026-13133 - LY Corporation』(2026年8月10日公開)
公的機関
- [2]一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター・独立行政法人情報処理推進機構『JVN#40467227: LINE PC版(Windows版)のインストーラにおけるDLL読み込みに関する脆弱性』(2026年8月10日公開)
- [3]The MITRE Corporation『CVE-2026-13133』(2026年8月10日公開)
- [4]National Institute of Standards and Technology『CVE-2026-13133』(2026年8月10日公開、2026年10月23日更新)
報道機関
- [5]株式会社インプレス『Windows版「LINE」のインストーラーにDLL読み込みの脆弱性 ~任意コード実行のおそれ』(2026年8月12日公開)
背景資料
- [6]一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター・独立行政法人情報処理推進機構『JVNTA#91240916: Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題』(2017年5月25日公開、2019年8月13日更新)
更新記録
- 2026年8月16日:公開した。
- 2026年10月23日:NISTのNVDの記録の10月23日の更新(出典4)で示された記録の状態を「時系列」に加えた。
