アフラック生命の契約者専用サイトなどへの不正アクセス

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目次
  1. 経緯
  2. 時系列
  3. 影響範囲
  4. 対応と現状
    1. 金融庁と親会社の届出
    2. 再発防止策と役員の報酬
    3. 代理店や団体の告知
  5. 未公表の事項
  6. 注
  7. 出典
  8. 更新記録
  9. 関連記事

アフラック生命の2026年6月30日の発表によると、契約者専用サイト「アフラック よりそうネット」などのシステムが第三者による不正アクセスを受け、顧客や代理店の個人情報を含む一部の情報が漏えいした⁠[1]。同社は第二報で、漏えいした顧客の数を約438万人から約440万人に改めた⁠[1、20]。7月31日の調査結果によると、原因は攻撃に使われたアクセスとデータ照会の手口に対する制御が不十分だったことにある⁠[21]。

経緯

アフラック生命は第一報の発表文(ITmedia NEWS掲載の写し)で、よりそうネットを、契約内容の確認や住所・電話番号の変更などの手続きがパソコンやスマートフォンで行えるサイトと説明した⁠[1]。第一報では、最初の不正アクセスは6月15日で、以降6月25日までに複数回、不正にアクセスされたことを確認したとしていた⁠[1]。同社は第二報(シンニチ保険WEBの再掲)で、さらなる調査の結果、不正アクセスによる情報漏えいが最初に発生したのは6月10日〔注1〕だったと改めた⁠[20]。

アフラック生命の7月31日の調査結果では、不正アクセスを受けたのは「オンライン相談」と「アフラックよりそうネット」のシステムだった⁠[21]。

アフラック生命は調査結果で、システムは不正アクセスを検知・遮断する機能を備えていたが、今回のアクセスの形式が通常の利用時と同様だったため、直ちに検知できなかったと説明した⁠[21]。短時間に大量のデータ照会があった場合に監視・制御する機能も不足していた⁠[21]。システム設計時のセキュリティレビューやリリース前の侵入テストは実施していたが、今回の手口に関するリスクを想定できていなかった⁠[21]。

ScanNetSecurityの8月20日の記事によると、「オンライン相談」は同社の代理店が使うシステムだ⁠[23]。

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時系列

時系列
日付主体内容資料
2026年6月25日アフラック生命漏えいが判明し、不正アクセスを遮断して関連するシステムを停止した⁠[1]
2026年6月30日アフラック生命第一報を出し、金融庁から保険業法第128条第1項と個人情報の保護に関する法律第146条第1項に基づく報告徴求命令を受けた⁠[1、19]
2026年6月30日Aflac Incorporated米国証券取引委員会に届出を出した⁠[8]
2026年7月1日アフラック生命報告徴求命令の受領を公表した⁠[2]
2026年7月6日アフラック生命FAQを公表した⁠[22]
2026年7月10日アフラック生命該当する顧客への文書の発送を始めた⁠[20]
2026年7月13日アフラック生命第二報を公表した⁠[3]
2026年7月30日アフラック生命文書の発送を終えた⁠[21]
2026年7月31日アフラック生命調査結果と再発防止策を金融庁へ報告し、公表した⁠[4、21]
2026年10月1日アフラック生命FAQを更新した⁠[24]

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影響範囲

アフラック生命は第二報(シンニチ保険WEBの再掲)で、漏えいした個人情報の項目は第一報から変わっていないとした⁠[20]。顧客に注意を促すため、被保険者・受取人・第二連絡先の情報も含まれることを明記した⁠[20]。

表1:漏えいした個人情報の項目〔注2〕
区分含まれる情報資料
契約者氏名、生年月日、性別、住所、電話番号⁠[20]
被保険者氏名、生年月日、性別⁠[20]
受取人氏名⁠[20]
第二連絡先(緊急時等に契約者に連絡が取れない場合の連絡先に指定した親族等)氏名、生年月日、性別、住所、電話番号⁠[20]
契約証券番号、保障内容、保険料振替口座(金融機関名、支店名、預金種類、口座番号、口座名義など)等⁠[20]
代理店代理店代表者氏名、代理店住所、代理店電話番号等⁠[1]

第二報では、保険料振替口座の情報が含まれる顧客の数が約23万人から約22万人に改まった⁠[1、20]。マイナンバー、クレジットカード情報、メールアドレスは含まれていない⁠[20]。

第一報が挙げた代理店約4万店には、一部提携先と、過去に業務委託契約を結び現在は委託業務を行っていない代理店を含む⁠[1]。

アフラック生命が7月31日に公表した調査結果では、漏えいした個人情報は第二報の内容から変わっていない⁠[21]。同社は社内と外部専門機関の調査で、2つのシステム以外では同種または類似の情報漏えいはないことも確認した⁠[21]。

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対応と現状

アフラック生命は第一報で、不正アクセスの拡大を防ぐため、よりそうネットをはじめ一部のシステムを停止していると説明した⁠[1]。保険金・給付金の請求をはじめとする各種の問い合わせ・手続きは、コールセンター等で通常どおり受け付けている⁠[1、21]。停止中のシステムと手続きの方法を案内するページと、FAQのページを公開した⁠[5、6]。よりそうネットのサービス再開を案内するページも公開した⁠[7]。

シンニチ保険WEBが再掲した第二報によると、文書の発送は口座情報を含む顧客を優先し、二次被害の防止に向けて関係する金融機関と順次連携を始めた⁠[20]。情報の不正利用等は、第一報、第二報、7月31日の調査結果のどれでも確認されていない⁠[1、20、21]。

金融庁と親会社の届出

アフラック生命は第一報で、金融庁・警察等の関係機関へ既に報告したと説明した⁠[1]。同社は7月1日の公表文(シンニチ保険WEBの再掲)で、不正アクセスの手口等の事実関係、顧客への対応状況、原因分析と再発防止策等を金融庁に報告するとした⁠[19]。

SecurityWeekによると、親会社のAflac Incorporatedは米国証券取引委員会への届出で、今回の事象はAflac Japanの一部のシステムに限られ、米国事業に関わるシステムには影響しないと説明した⁠[18]。調査は第三者のサイバーセキュリティ専門家の支援を受けて続いていると報じた⁠[18]。

再発防止策と役員の報酬

アフラック生命は7月31日の調査結果で、再発防止策として4つの項目を挙げた⁠[21]。

  • システムへのアクセス時の認証と、データ照会時の認可を強化する⁠[21]。
  • アプリケーションとセキュリティ対策機器で、大量アクセスに対する監視と制御を強化する⁠[21]。
  • 不正アクセスのリスクを多層的に分析してセキュリティ要件を最新化し、セキュリティレビューの実効性を高めるとともに侵入テストを強化する⁠[21]。
  • 情報セキュリティ管理態勢の再評価で特定した課題に対し、人財の増強や体制の強化を含む対策を実施する⁠[21]。対策はセキュリティ標準・基準の再整備と、セキュリティレビュー、リリース前の検証、リリース後の監視体制、リリース後の継続的な改善活動の強化である⁠[21]。

責任の所在を明確にするため、情報セキュリティ管理態勢の強化について管理監督責任を有する役員4人が報酬の一部を自主返納するとした⁠[21]。代表取締役会長と代表取締役社長は、月額報酬の30%を1カ月返納する⁠[21]。取締役専務執行役員チーフ・デジタル・インフォメーション・オフィサーと常務執行役員チーフ・リスク・オフィサーは、月額報酬の20%を1カ月返納する⁠[21]。アフラック生命は、取締役会で決めた「経営上の重要リスク」の一つにサイバー攻撃のリスクを掲げ、高度化計画の実行や第三者評価の実施などで態勢の強化に取り組んできたと説明した⁠[21]。

代理店や団体の告知

表2:取扱代理店・団体などの告知
組織公表日告知の内容資料
横河商事6月30日取扱う保険会社であるアフラック生命から、不正アクセスで一部の情報が漏えいしたことが判明した旨のニュースリリースがあったと案内⁠[17]
北群馬信用金庫-アフラック生命から漏えいの通知があったとし、同社の公表文の7月1日更新版を掲載⁠[9]
日本理学療法士協会7月1日会員向けに同社の保険商品を案内しているとして、漏えいした情報に会員の情報が含まれているか等の確認を同社に求めた⁠[10]
東電生活協同組合7月2日漏えいした情報は不正アクセスされたシステムによって異なり、対象の顧客によって異なると案内⁠[11]
東電生活協同組合7月8日7月6日時点の組合取扱分は15,898人、16,391件で、うち保険料振替口座情報が含まれる取扱分は5人⁠[12]
東電生活協同組合8月3日アフラック生命の執行役員から報告を受け、再発防止の徹底などを要請。名寄せ調査で口座情報が含まれる組合員はゼロ件と確認⁠[13]
テルモビジネスサポート-アフラック生命が7月10日以降、順次文書を発送する予定で、対象かどうかは文書の到着で確認するよう案内⁠[14]
FPパートナー7月15日取扱代理店として預かる契約に関する情報の一部も対象に含まれる旨の報告を同社から受けた⁠[15]
セキスイ保険サービス-アフラック生命の顧客宛の文書「お詫びとお願い」を掲載⁠[16]

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未公表の事項

  • 攻撃者がシステムにアクセスした方法(利用者のIDの入手経路、なりすましや脆弱性の有無)
  • 「オンライン相談」と「アフラックよりそうネット」のそれぞれから漏えいした人数
  • 被保険者・受取人・第二連絡先の人数(第二報は顧客の数を契約者の人数で示した⁠[20])
  • 攻撃者と犯行声明の有無
  • よりそうネットとオンライン相談の再開の日付(7月31日の調査結果では、再発防止策の確実な実行を前提として一日も早い再開を目指しているとした⁠[21])

注

  • 〔注1〕SecurityWeekによると、親会社の届出は、システムへの侵入を6月15日とした⁠[18]。
  • 〔注2〕代理店のセキスイ保険サービスが掲載した顧客宛の文書は、項目に「勤務先等の所属集団名」を挙げた⁠[16]。東電生活協同組合の第二報も「所属先集団情報」を挙げた⁠[12]。

出典

当事者

関係組織

報道機関

更新記録

  • 2026年7月1日:公開した。
  • 2026年7月2日:東電生活協同組合の7月2日の告知(出典11)を加え、対応と現状の節を改めた。
  • 2026年7月8日:東電生活協同組合の第二報(出典12)を加え、対応と現状の節と注を改めた。
  • 2026年7月13日:アフラック生命保険の第二報(出典3)と新日本保険新聞社による第二報の再掲(出典20)を加え、リードと経緯・時系列・影響範囲・対応と現状・未公表の事項の節を改めた。
  • 2026年7月14日:イードのFAQの記事(出典22)を加え、時系列の節を改めた。
  • 2026年7月15日:FPパートナーの告知(出典15)を加え、対応と現状の節を改めた。
  • 2026年7月31日:アフラック生命保険の調査結果と再発防止策(出典4)と新日本保険新聞社による再掲(出典21)を加え、リードと経緯・時系列・影響範囲・対応と現状・未公表の事項の節を改めた。
  • 2026年8月3日:東電生活協同組合の第三報(出典13)を加え、対応と現状の節を改めた。
  • 2026年8月20日:イードの記事(出典23)を加え、経緯の節を改めた。
  • 2026年10月20日:イードのFAQの更新の記事(出典24)を加え、時系列の節を改めた。

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