VMware FusionのTOCTOUによる権限昇格の脆弱性

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脆弱性の公表
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目次
  1. 脆弱性の内容
  2. 時系列
  3. 修正と回避策
  4. 未公表の事項
  5. 出典
  6. 更新記録
  7. 関連記事

Broadcomが2026年5月14日に公表したアドバイザリVMSA-2026-0003によると、VMware Fusionの脆弱性CVE-2026-41702を悪用すると、ローカルの非管理者ユーザーの権限を持つ悪意のある者が、Fusionを導入したシステムでrootに権限を昇格させうる⁠[1]。影響を受けるのは25H2で、修正版は26H1である⁠[1]。

脆弱性の内容

Broadcomによると、脆弱性はSETUIDバイナリが実行する処理の中で起きるTOCTOU(Time-of-check Time-of-use)である⁠[1]。Broadcomは非公開で報告を受け、アドバイザリで報告者に謝辞を述べた⁠[1]。

表1:脆弱性の評価
項目値資料
深刻度(Broadcom)Important、CVSSv3の基本値は最大7.8⁠[1]
CVSS 3.1(CNAのVMware)7.8 HIGH(AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)⁠[4]
CVSS 3.1(NVDの評価)7.0 HIGH(AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)⁠[5]
CWECWE-367(TOCTOUの競合状態)⁠[4]
悪用の状況(CISAのSSVC)Exploitationはnone、Automatableはno、Technical Impactはtotal⁠[4]

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時系列

時系列
日付主体内容資料
2026年5月14日BroadcomアドバイザリVMSA-2026-0003を公表し、VMware WorkstationとVMware Fusionの26H1の一般提供を発表した⁠[1、3]
2026年5月14日カナダのサイバーセキュリティセンターAV26-469で26H1より前のVMware Fusionを対象とするBroadcomのアドバイザリを取り上げ、利用者と管理者に更新の適用を勧めた⁠[6]
2026年5月15日CVE ProgramCNAのVMwareが登録したCVE-2026-41702のレコードを公開した⁠[4]
2026年5月15日CISAADP(Vulnrichment)としてCVEレコードにSSVCの評価を加えた⁠[4]
2026年5月15日NVDCVE-2026-41702のレコードを公開した⁠[5]
2026年5月20日JPCERT/CCWeekly Reportで「VMware Fusionに権限昇格の脆弱性」を取り上げ、修正済みの版への更新で解決するとした⁠[7]

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修正と回避策

Broadcomはアドバイザリで、Response Matrixの「Fixed Version」列にあるパッチの適用を修正の手段に挙げ、回避策は無いとした⁠[1]。

Broadcomのリリースノートによると、VMware Fusion Pro 26H1(ビルド25388279)はセキュリティとバグの修正を含み、CVE-2026-41702を解消する⁠[2]。仮想マシンの作成時刻と最終起動時刻の記録、ARMベースのESXホストへのリモート接続、Ubuntu 26.04 LTSなどのゲストOSのサポートもこの版で加わった⁠[2]。Broadcomはブログで、26H1には機能面とセキュリティ面の改善が複数含まれると説明した⁠[3]。

SecurityWeekは、Broadcomがベルリンのハッキング競技会Pwn2Ownに参加していた週にこの修正を発表したと報じた⁠[9]。同じ記事によると、Broadcomはセキュリティチームの人員を競技会に送っていた⁠[9]。

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未公表の事項

  • TOCTOUの脆弱性があるSETUIDバイナリの名前
  • 攻撃コードの公開の状況
  • CISAのKEVカタログへの登録の有無(NVDのレコードには10月26日の更新でも登録の項目が無い⁠[5])

出典

当事者

公的機関

報道機関

更新記録

  • 2026年5月21日:公開した。
  • 2026年10月9日:Broadcomのリリースノートの10月9日の更新版(出典2)を加え、「修正と回避策」を改めた。
  • 2026年10月26日:NVDの10月26日更新のレコード(出典5)の評価を「脆弱性の内容」の表1に、KEVの登録の項目の有無を「未公表の事項」に加えた。

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